投資をしていると目にする株主優待。
クロス取引でお得にゲットできると聞いたことはありませんか?
「どういったものか知りたい!」
「やり方を教えてほしい!」
そんな方に向けて、クロス取引についてかんたんに解説します。
クロス取引ってなに?
クロス取引とは、買いと売りを同時に行い
株価変動の影響を受けずに
お得に株主優待を受け取る方法です。
クロス取引のやり方
1.一般口座と信用口座を開設する
クロス取引では、
買うときには現物取引、売るときには信用取引を行います。
信用取引をしたことがないという方は、事前に信用口座の開設をしておきましょう。
2.ほしい株主優待を探す
クオカードや自社製品など、さまざまな株主優待があります。
たくさんの株主優待の中から、自分がほしい株主優待のある銘柄を探しましょう。
3.取引するタイミングを考える
続いて、いつクロス取引を行うか考えていきます。
【例】
29日 | 30日 | 31日 |
権利付最終日 | 権利落ち日 | 権利確定日 |
上記の例で説明をすると、
株主優待をゲットするためには、31日の権利確定日ではなく
権利確定日を含め3営業日前、29日の権利付最終日までに売買を成立させて
保有しておくことが必要です。
ただし、信用取引では在庫に限りがあって
人気の銘柄は、権利付最終日まで残っていないことも多々あります。
そういった銘柄では、権利付最終日の数日前にクロス取引を行うようにしましょう。
早めに取引すればするだけ貸株料がかさんでいきますので、
クロス取引をする前に、必ず手数料の計算しましょう。
クロス取引にかかる手数料
・現物取引の手数料
・信用取引の手数料
・空売りの貸株料
4.クロス取引を行う
それでは注文をしていきましょう。
株式市場が開く前に、現物買いと空売りの成行注文を同時に行います。
始値で注文が約定されれば完了です。
5.権利付最終日まで保有する
権利付最終日まで保有し、権利落ち日を迎えたら
「現渡し」で決済をしましょう。
現渡し・・・空売りの決済のときに同じ銘柄の保有株を渡すこと。
6.株主優待ゲット
数か月後、株主優待が送られてきます。
これで無事に株主優待ゲットです!
クロス取引の注意点
初心者にもおすすめのクロス取引ですが、いくつか注意点があります。
注意点①:株式市場の開いている時間(ザラ場中)には取引を行わない
法令で禁止されている「仮装売買」と判断されてしまう場合がありますので
ザラ場中のクロス取引は、
行わないようにしましょう。
注意点②:制度信用では逆日歩が発生する可能性がある
信用取引には一般信用と制度信用があります。
制度信用は、一般信用と比べて金利・貸株料は安いですが
株式が不足すると、逆日歩という費用が発生します。
株の不足状況によって、高額になる場合もあります。
少し高いですが、
逆日歩が発生しない一般信用で取引する方が安心です。
注意点③:配当金は受け取ることができない
現物取引では配当金がもらえますが
信用取引では配当調整金の支払いがありますので
実質的にはもらうことができません。
まとめ
いかがでしたか。
今回はクロス取引についてかんたんに解説しました。
手数料や発注時間に気を付けて
クロス取引を楽しんでみてくださいね!