信用取引には、危ないイメージがありますが
実際にはどうなのでしょうか。
今回は、信用取引について
かんたんにわかりやすく解説していきたいと思います。
信用取引ってなに?
信用取引とは、現金や株式を担保にして
証券会社からお金を借りて株式を売買することです。
最大で、預けた担保の約3.3倍まで取引をすることができます。
信用取引では、買うだけでなく、売りから入ることができます。
信用取引のメリットは?
信用取引のメリットとしては、下記の3点があげられます。
- 自分の資金以上の取引ができる
- 下げ相場でも利益を得られやすい
- 持っている株式も担保にできる
それでは一つずつ解説していきます。
自分の資金以上の取引ができる
信用取引では、資金の約3.3倍のレバレッジをかけられるため、
大きな利益を得るチャンスになります。
(例)100万円分Aの株を買って、株価が2倍になったとします。
【現物取引】
100万円×2倍で、購入資金の100万円を引き、利益は100万円です。
【信用取引】
3倍のレバレッジをかけて、300万円分の株を買っていれば
300万円×2倍で、購入資金の300万円を引き、利益は300万円となります。
下げ相場でも利益を得られやすい
信用取引では、売りから入ることができ
これを、通称「空売り」といいます。
空売りした後、決済期日までに買戻しを行い、その差額で利益を狙います。
そのため、下げ相場でも利益を得ることが可能です。
持っている株式も担保にできる
信用取引では現金のほかに
保有する株式やETFなどの有価証券も担保とすることが可能です。
ただし、株式は価格に変動があるため
原則、全営業日終値の80%で評価されます。
長期保有している株式があれば、それを活用することもできますよ。
信用取引のデメリットは?
信用取引のデメリットとしては、下記の2点があげられます。
- 負債が発生する可能性がある
- 追証が発生する可能性がある
デメリットについても、しっかりと理解しておきましょう。
負債が発生する可能性がある
信用取引では、レバレッジをかけて大きく取引できるため
大きく利益を得られる一方で、大きく損をすることもあります。
現物取引では、損失が出ても資金が0円以下になることはありません。
自分がどこまでリスクを許容できるのか
また、信用取引は空売りするときだけにするなど
しっかりと考えて取引を行うことをおすすめします。
追証が発生する可能性がある
信用取引では、30万円以上、約定代金の30%以上の担保が必要なのですが
損失や担保にしている株式の値下がりなどで
担保がそれ以下になってしまったときには
追加の担保、「追証」が発生する可能性があります。
追証は、翌営業日または翌々営業日までに解消する必要があります。
担保の現金比率を増やしたり、レバレッジを抑えた取引をするなどして
追証が発生しないように気を付けましょう。
信用取引に向いているのは?
信用取引に向いているのは下記のような方です。
- 株式投資に慣れている
- 下げ相場でも取引したい
- レバレッジを効かせて取引したい
- リスクをよく理解している
きちんと理解していないと、負債が発生する可能性があるため
とくに初心者の方は要注意です。
仕組みをよく理解したうえで、取引をはじめることをおすすめします。
まとめ
信用取引のメリット・デメリットについて解説しました。
メリットもありますが、デメリットも大きいので
リスクを抑える工夫をしながら、信用取引を活用していきましょう。